Tritonn 1.0.12 - MySQL 5.0.87へのアップデートリリース
早いもので前回のリリースから1年弱が経過してしまいましたが、SourceForgeのダウンロード統計を見ているとリリースが無い間も継続的にダウンロードしてくださる方々がいらっしゃるのが気になっていました。
そこで現在のMySQL 5.0系の最新版である5.0.87向けのソース配布版およびold-styleパッチをリリースしました!
https://sourceforge.jp/projects/tritonn/releases/
今回のリリースはMySQL 5.0系最新版へのアップデートが目的です。Tritonn自体のバージョンは1.0.12のままです。
Tritonnの1.0.13については担当者多忙につき少しお休み中。MySQL 5.1対応についてはGroongaストレージエンジンを開発中です。
バイナリパッケージについては時間が取れ次第、随時リリースして行きます。
MySQL公式トレーニング日本語化のお知らせ
またまた更新が滞ってしまいました。でも忙しいのは良いことですよね。
さて本題。ちょっと宣伝が入っていますが、ぜひお知らせいたしたく。
これまで英語のスライドとテキスト(教材)でお届けしていたMySQL公式トレーニングですが(※講義自体は日本語)、なんと今月のトレーニングからスライドとテキストも日本語化されました!
日本語化されたトレーニングコースは以下のコースです。
(まだHAとPerformanceコースについては教材は英語のままです)
ということで早速先週、日本語教材での「MySQLデータベース管理 I・II」を弊社(住商情報システム)にて開催させていただき、私も講師として5日間登壇させていただきました。
途中台風の影響で開始時間が遅れるなどハプニングもありましたが、何とか最終日まで無事催すことができ、また概ねご好評いただけたように思います(ご参加いただいた方ありがとうございました)。
教材が日本語化されたことでより一層分かりやすいトレーニングが今後は国内でも(弊社に限らず)開催されるようになると思います。MySQLトレーニングにご関心のある方はこの機会にぜひ受講してみてはどうでしょうか。:)
弊社開催のMySQLトレーニングについては以下に詳細が記載されています。
ちなみに次回のDBA向けコースの開催は2009/12/7-12/11です。
カカクコム社内勉強会に参加
id:kiskeさんにお誘いいただいて先週金曜日にカカクコムさんの社内勉強会でお話させていただきました。貴重な機会をいただきありがとうございました。
自由に話してOKですよとのことだったので、何にしようかなと少し考えた結果、こんなスライドができあがりました。
MySQLも今となってはかなり広く使われていて、パラメータチューニングとかも一通りのことは皆さんご存知だろうと思ったので「チューニングをする際にソースを読んで調べたいと思ったらどうしたらいいか」といったようなテーマに対する答えの一例見たいな感じの内容になりました。
普段使っている/参照しているサーバ変数やステータス変数がどのように実装されていて、それらをソース上で追いかけるにはどうしたらいいか、みたいな感じですね。
勉強会ではgdb、emacs+cscopeとかも使って説明していたのでスライドだけだと分かりにくいかもですが、せっかく作ったので公開ということで。(そもそも初slideshareです。)
最後の方ではTritonn(Senna)と新しいエンジンのgroongaについても触れています。groonga対応エンジンは鋭意開発中です。もう少ししたらいろいろ情報発信もしたいなぁ。
Tritonn: 近況
しばらくブログを更新していなかったのですがそろそろ再開しようと思います。
ここ半年くらいTritonnに動きがなかったと思うのですが、この間新しいストレージエンジンの開発に着手していました。Sennaの後継プロダクトとしてgroongaがリリースされましたが、このgroongaをMySQLのストレージエンジンにするというものです。
新しいストレージエンジンはもうしばらくしたらテストリリースする予定です。
従来のMySQL 5.0向けのTritonn(MyISAM+Senna)は大きなトラブル(落ちるバグなど)も無かったのでしばらくアップデートしていませんでしたが、こちらも来月あたりにアップデート版をリリースしようと思っています。
このアップデート版ではMySQL 5.0の最新版へ追随すると共に、今までTritonnでは実装していなかった「ORDER BYしなくてもscore順でソートしておいてくれる機能」を入れるかどうかを検討してます。具体的にはsen_records_sort関数を呼ぶ手段(オプション等)を入れるかどうかという話です。たぶん実装して性能試験をして結果が良かったら入れる感じだと思います。
MySQL 5.1.30 Linux non-rpm x86版のビルドオプション
mysqlbugより。
CC='ccache /usr/local/gcc-4.3.2/bin/gcc -static-libgcc' \ CFLAGS='-g -O3 -march=i686' \ CXX='ccache /usr/local/gcc-4.3.2/bin/gcc -static-libgcc' \ CXXFLAGS='-g -O3 -march=i686' \ ./configure \ '--prefix=/usr/local/mysql' \ '--localstatedir=/usr/local/mysql/data' \ '--libexecdir=/usr/local/mysql/bin' \ '--with-comment=MySQL Community Server (GPL)' \ '--with-server-suffix=' \ '--enable-thread-safe-client' \ '--enable-local-infile' \ '--enable-assembler' \ '--with-pic' \ '--with-fast-mutexes' \ '--with-client-ldflags=-static' \ '--with-mysqld-ldflags=-static' \ '--with-zlib-dir=bundled' \ '--with-big-tables' \ '--with-ssl' \ '--with-readline' \ '--with-embedded-server' \ '--with-partition' \ '--with-innodb' \ '--without-ndbcluster' \ '--with-archive-storage-engine' \ '--with-blackhole-storage-engine' \ '--with-csv-storage-engine' \ '--without-example-storage-engine' \ '--with-federated-storage-engine' \ '--with-extra-charsets=complex'
MySQL 5.0と比べて、
- gcc4を使うようになったんですねー
- "-g"付きで出してるんですねー
- libgccをstatic指定するようになったんですね
- "+federated" "-ndbcluster"
追記:このconfigureは5.1.30では通らない。内容的にはあっているはずだけど、configure情報→mysqlbug出力の際の書式が5.0時代のままなのかな。
Tritonn 1.0.13の予定
Tritonn 1.0.13を2月中に出そうと計画しています。
今のところ以下のような追加・変更になる予定です。
- MySQL 5.0.75対応(バイナリ版あり)
- sen_records_sortを使うためのオプションの追加
- flush logsでsenna.logをclose/openする
- レポジトリにsupport-files/MacOSX/ReadMe.txtを復活させる
- "-e"実行時にshow senna statusがroot権限ユーザ以外に結果を返さない不具合を修正
- DEBUG_2INDマクロの修正
※あくまで自分の希望予定なので、時期/内容とも確定ではありません。
何か要望|patchをお持ちの方はご連絡下さい。