NIKKEI BYTE 11月号(No.258)技術の真髄「Java−それは失敗プロジェクトから始まった」

この記事に,非常に胸のすくようなことが書いてあった.Javaが生まれた当時から今日までずっとJavaを追いかけている記者の方による記事である.

一部引用:

最初にお断りしておくが,この記事で語る対象は「Java言語ではなくJava技術」である.Java技術はJava言語とJVM(Java仮想マシン),標準Java API群から成る.私の立場では,標準Java API群,つまりクラス・ライブラリ群に最も大きな意味を見出している。

Javaには二つの誤解がある.「JavaSun Microsystems社が開発した技術である」という見方と,「Javaとはプログラミング言語である」という見方である.1995年の時点ではこれはどちらもいくばくか真実だったが,2004年の現在ではまったく正しくない(※注釈有り).Java技術そのものと,Java技術を策定するプロセスが成長しているためだ.Java技術とは,今ではJCPJava Community Process)が策定する多数の技術群の集合なのである.

これはJava技術に親しんでいる人には周知の事実だが,そうでない人にとっては理解しにくいことのようである.非常に大事な話なのに,正面切って語られることはあまりない.

うーん,まったくその通りでございます,と言いたい.僕の場合は「Java技術に親しんでいる」というより「Java技術しか触ったことが無い」という感じだったので,こういったギャップを理解するまでは,Java技術に親しんでいない人にJava系の説明をするのがほんと大変だった...

この記事はこの引用部分の後,Javaの誕生当時を振り返るところから始まるのだけれども,この後の記述も中々良い(といったら失礼かもしれないが).

今後もこの記者の方の記事を拝見させていただきたいですね.