ver4.1とver5.0の違い

Redhat Enterprise Linux ES/AS4に含まれているMySQLはver4.1.20だったりする。

ところが現在MySQL ABが「MySQL Enterprise」というサービス名でサポートしているのはver5.0系のみ。このサービスを受けるにはRHEL上にてMySQLをver4.1→ver5.0にアップグレードせねばならない。

rpmを使わない」という選択肢も大有りなんだけれども、今回はrpm縛りがあるという前提で話をすすめます。

普段は自分はrpmとかdebの形になっているMySQLは触らない。どちらかというとバイナリ配布版も触らない。ソース版ばかっし。

そんなわけで結構、rpm周りが疎くなっているのでmysql-4.1.20シリーズとmysql-5.0.40シリーズの違いを調べてみた。以下はそのメモ(となるつもり)。



まず最初に、RHEL4に入っているMySQL 4.1.20のrpmパッケージを眺めてみる。
rpmパッケージ名 説明
mysql クライアントプログラム(mysql、mysqladmin、mysqldump等)、共有ライブラリ
(libmysqlclient.so)
mysql-devel ヘッダファイル(mysql.hとか)、静的ライブラリ(libmysqlclient.a)
mysql-server サーバプログラム(mysqldとか)
mysql-bench benchmark用プログラム(sql-bench関連ファイル)
mysqlclient10 後方互換性のための共有ライブラリ(mysql-3.23.58用のlibmysqlclient.so)
ざっとこんなところ。

で、次にMySQL Enterprise Server 5.0.40でRedhat4向けに提供されているrpmファイルを並べて整理するとこんな感じ。

rpmパッケージ名 説明
MySQL-client-enterprise-gpl クライアントプログラム(mysql、mysqladmin、mysqldump等)
MySQL-devel-enterprise-gpl ヘッダファイル(mysql.hとか)、静的ライブラリ(libmysqlclient.a)
MySQL-server-enterprise-gpl サーバプログラム(mysqldとか)
MySQL-shared-enterprise-gpl 共有ライブラリ(libmysqlclient.so)
MySQL-shared-compat-enterprise-gpl 共有ライブラリ(libmysqlclient.so)と、後方互換性のための共有ライブラリ(mysql-3.x/4.0.x/4.1.x用のlibmysqlclient.so)
MySQL-test-enterprise-gpl テストスイート(mysql-test関連ファイル)
4.1.20では共有ライブラリがmysqlパッケージに入っていたのが、5.0.40ではMySQL-sharedに切り出しされてるとか、違いがあります。名前も違います。