仕様書を読もう

J2EEは,

JAXP, Web Service, SAAJ, JAXR, JAX-RPC, Java IDL, RMI-IIOP, EJB, Servlet, JSP, JNDI, JDBC, JCA, JMS, JavaMail, JAF, JTA, JAAS, JACC, J2EE Deployment, JMX, J2EE Management.

APIの種類だけで言って,22ある.しかも大抵はどのAPIを取っても,これまでのシステム構築の歴史の中で色々開発されて使用されてきた技術の,アップグレード版.

JTA一つとっても,CICSから始まりオープン化によりTPモニタ,さらにプラットフォーム非依存化によってJ2EE(JTA)と来ているわけで.背景までしっかり理解していないと「何のためにその技術(API)を使うのか」がハッキリしない.そんなんじゃまともなシステム設計なんてできやしない(と思う).

また,どれだけベテランの技術者だって,これら全ての分野を熟知しているなんてことはそうは無いはずで,ましてや僕ら後発組はなおさら,何もわかっちゃいないところからスタートになる.

で,タイトルの通り.仕様書を読もう.

必ずしも仕様書に,その技術に至ったバックグラウンドがちゃんと書いてあるとは限らない(というかあんまり書かれないかも)だけど,少なくとも,何を意図して,その技術の各要素・構成を決定しているかについてはきちんと書いてある.

確かにこれらの仕様書は英語のものしかないのが多い.でも国内ベンダやSIerが本気で今後J2EEを使っていくつもりなら,「英語だろうが腕力で読んでモノにする技術者」を大量に育成するか,あるいは売れる売れないに関わらず各仕様書の翻訳を作成すべきだ.

なんていうか,あまりにも,J2EEが日本国内で曖昧に語られすぎている気が最近している.どのようにコーディングすれば動作するか,といったHowToが大半を占めていて,全体の流れの中で「なぜそのコードが必要なのか?」は不明のまま.それは同じ業界人として,僕自身もその責任を負っているわけだけど.

まあここ数日は,そんな不満が出てきた日々なのでした.