本 JBoss A Developer's Notebook
by Norman Richards & Sam Griffith, Jr.
予約注文してこの間届いてちょっとだけ紹介したこの本ですが,今日の飛行機の中で読み終えました.読み終えたといってもほとんど読み進めていなかったので実質2時間のフライト中だけで読みました.
感想:現時点で最高のJBoss本
内容が非常に充実していながら,たった144ページしかありません.ある程度JBossを触ったことがある,あるいはJ2EEアプリケーションを開発したことがある人なら2時間くらいで読み終えてしまえる内容的な軽さがなにより評価できます.
内容としては箇条書きで書くとこんなところ.
- インストール、起動、停止
- JMX Console、Web Consoleの紹介
- XDocletを使ったEJB(Session Bean)開発
- データソースの設定、コネクションプーリングの設定と監視
- セキュリティ(JAAS)の使い方、ファイルベースの認証、データソースを使った認証、LDAPを使った認証、SSLの使い方
- ログ出力の設定いろいろ
- XDocletを使ったEJB(CMP Entity Bean)開発
- JBossの管理と監視方法
- インストール直後の開発向けのデフォルト状態のJBossをセキュアな運用向け状態のJBossにする方法いろいろ
特に最後の話がまとまっていて非常に良かった.開発者が興味本位で触るだけの時代から本格的にシステム開発で使い出す時代に移る場合にかならず必要となるTipsであるこういった話が少ないページ数でまとまって書いてあることがすばらしい.これを日本語化して広めたいくらいだ.
これだけの話題を少ないページ数でカバーしつつ,サンプルソースコード,サンプル設定ファイルなどが豊富に用意されている.この本に物足りないと思うようになったらAdmin_Develを読めば良いのです.
現時点では英語版しかありませんが、これ日本語訳されたらNo.1のJBoss本になるんじゃないのかな,という感じです.
P.S.
しかし最近WebSphereやWebLogicを触ったこともあって改めて思ったのですが,ダウンロードしてZIP(あるいはtgz)を解凍したら「それでインストール完了」というのはすさまじいことですね.15分ルールを採用しているMySQLでさえ,いくつかのインストール手順があるのに.